性病の症状・検査方法・治療方法

潜伏期間が長い「梅毒」は症状が一度消える厄介な性病!?【症状・検査方法・治療法】

減少傾向にある梅毒だが、実は非常に怖い性病

昔ヨーロッパで爆発的に流行したのがこの梅毒。当時非常に凶悪な病気とされ、不治の病と言われていた時代もありました。それだけとても怖かった病気なんです。

梅毒は性行為以外でも感染しますが、性行為以外で感染することは非常に稀。

梅毒は以前は日本でもそこそこ感染することもあったのですが、近年はあまり聞かなくなりました。

そのため、クラミジアや淋病よりも知名度は低く、聞いたことがないという方も少なくありません。

ところが、国立感染症研究所によると、平成25年度の梅毒患者の数は、平成24年度と比べると1.4倍の1,226人と発表されており、統計が開始された平成12年度以降初めて1,000人を上回ったと発表されています。

平成29年には梅毒の感染者が44年ぶりに5000人を突破

でも、本当に怖いのは「検査を受けていない方が多い」と言うこと。

おそらくですが、この検査を受けた方は風俗で働かれている方などが中心なのではないでしょうか。

仮にですが、あなたの周りで性病検査をされている方はどのくらいいますか?

たぶん、ほとんどいないはずです。

私の周りも定期的に検査している人はいませんから、症状が出たり、カラダの調子が悪くてたまたま検査したら感染していたなど、意識的に性病検査をされる方は、日本では非常に少ないのが事実。

そうなると、5,000人超えなんてレベルよりももっと多くの方が感染されていると予測できます。

当サイトでは何度も繰り返し紹介していますが、現在は風俗だけが性病になる原因ではりません。
一般人の方が検査をしなくて危ないとする意見もあるくらい、もう誰もが性病になる可能性があります。

性病はHIVなど治せないものもありますが、大抵のものは治療することができます。
ただし、淋病やクラミジアなどに感染していると、HIVに感染する確率もグッと上がるので、不特定多数の方と性行為するのは非常にリスクが高いと言うことを覚えておいてください。

一番安心なのは、お互いに性病検査してパートナーのみと性行為をすること。
これ以外は常にリスクが伴います。

今後、ますます性病は拡大する傾向にあると思います。
自分を守れるのは自分自身しかないので、しっかりと知識をつけましょう。

これほど国内で梅毒が増えた原因の1つに、海外旅行者の増加が挙げられます。

では、もし今「梅毒に感染すると治らないの?」と思われるかもしれません。
実は梅毒自体の菌は非常に弱いんです。

これはクラミジアや淋病でも同じで、基本的には性病の菌自体は非常に弱いです。

そのため、梅毒も抗生物質「ペニシリン系」で治すことができますので、そこまで怖がる必要はありません。

梅毒の症状

梅毒の症状ですが、クラミジアや淋病などとは違い、男女ともに似たような症状が出るのが特徴です。

【男性の症状】

  • 感染した場所(性器・肛門・口腔)にしこり
  • 股関節のリンパの腫れ

 

【女性の症状】

  • 感染した場所(性器・肛門・口腔)にしこり
  • 股関節のリンパの腫れ

 

と、男女ともに同じような症状が出ます。

ただし、梅毒の厄介なところが、しこりができた場所をしばらく放置していると自然と消えてしまう点です。

これは治ったわけではなく、症状が次の段階に移動している段階。

梅毒は初期の段階であれば比較的簡単に治療することができるのですが、長期間放置すると非常に恐ろしい病気となりますので、早期発見が非常に大切なのです。

また、妊婦さんが感染している場合、胎児にも感染することがありますので、女性の方は特に注意が必要です。

ただし、現在では妊婦検診で梅毒に感染しているかどうかチェックしているので、母子感染することは防げるようになっています。

私も妹が妊婦健診するまで知らなかったです。

最近は妊婦健診をしない方も増えているので、子供のためにも是非妊婦健診は受けるようにしてください。

(2014/5/21追記)

今現在の国立感染症研究所の梅毒患者の報告数は、東京146人・大阪65人・愛知50人・神奈川29人・千葉15人・栃木と北海道14人・福岡13人・埼玉12人・静岡11人・宮城8人となっており、都心部を中心に患者が多く、男性の患者が多くを占めています。

より詳しい詳細が知りたい方のために、こちらにNID国立感染症研究所のURLを記載しておきますね。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html

梅毒の潜伏期間について

梅毒はクラミジアや淋病などのSTDとは違い、潜伏期間と症状が異なります。

この梅毒ですが、潜伏期間は3週間から3か月とされています。

その間は病院や性病検査キットを利用しても、陽性反応は出ることがありません。ある程度の期間を空けてから調べる必要があります。

どのくらい空ける必要があるのかは個人差もあるため一概には言えませんが、梅毒の抗体ができるのには時間がかかるので、検査を受けてきちんとした結果を出すためには性行為後最低でも1か月後となります。

梅毒は治療して完治しても、その抗体価(梅毒トレポネーマ)が陰性になることはありません。他の性病とは違い、梅毒の場合は注意が必要です。

潜伏期間ですが、「第一期」「第二期」「第三期」「第四期」の4段階に分けられています。
※発症は第一期になりますので、残りは潜伏・・・という言葉が正しいのかは難しいところです。

第一期の症状

梅毒に感染後3週間~3か月程度で発症します。

性器や肛門・口腔にしこりができたり、股関節付け根が腫れたりします。

おそらく自覚症状はあると思いますが、痛みがないため放置されるケースが多いようです。

厄介なのが、しこりや腫れが出た後、数週間放置すると自然と消えてしまうこと。これは自然治癒したのではなく、次の症状に移行している段階です。

体全身に広がっているという段階ですので、治ったと勘違いしないでくださいね。

第二期の症状

第一期の症状から症状が悪化し、血液などに病原菌(梅毒)が体全体に広がります。

第二期は3か月~3年未満とされており、この期間は痛みや痒みなどを伴わない赤い斑点やバラ疹・ぶつぶつなどの症状が現れます。

この期間中も放置していると自然と消えてしまうため非常に厄介ですが、体内で活発に活動しているため、こちらも治癒したわけではありません。

この期間が性行為で相手に感染させてしまうもっとも感染力の強い時期です。

パートナーなどに絶対に感染させないように、違和感などを感じたらすぐに病院などで検査してください。

第三期の症状

感染してから3年以上の経過が第三期となります。

ゴム腫や結節性梅毒疹などにより、潰瘍や皮膚から筋肉、骨などの深部組織を破壊していく状態です。

非常に怖い状態ですが、治療が困難だった昔とは違い、現在は薬で治すことができるようになりました。ですから、ここまで進行することは非常に稀です。近年では第三期の症状が発症するケースは激減しています。

第四期の症状

梅毒に感染してから10年以上の経過が第四期となり、変性梅毒と呼ばれるようになります。

非常に怖い状態であり、中枢神経(脳や脊髄)や心血管系(心臓など)が梅毒におかされ、最悪の場合は死に至ります。

ただし、こちらも第三期同様に、抗生物質(ペニシリン系)などの登場により、ここまで進行することは稀になりました。
つまり現在では第三期・第四期はほとんど発症しなくなりましたので、そこまで心配する必要はありません。

梅毒の検査方法

梅毒の場合、検査方法は男女ともに血液検査となります。

血液を検査することで、梅毒の病原体である「梅毒トレポネーマ」という抗体を検出することができます。

これが陽性である場合、梅毒に感染しているということになります。

梅毒は非常に弱い菌ですので、初期の段階であれば抗生物質(ペニシリン系)で早期に完治することができます。

梅毒は放置して治る病気ではありません。発見が遅れると非常に厄介な病気となる恐れもあるので、心配な方は病院や性病検査キットで検査してみてください。

梅毒の治療方法

梅毒の治療方法ですが、内服薬(抗生物質)+注射薬、または内服薬のみとなります。

一般的に使用される抗生物質はペニシリン系となりますが、病院で処方された抗生物質であれば問題ないと思います。

が、おそらく内服薬はペニシリン系である可能性が非常に高いと思います。

ペニシリン系が体に合わない場合は、テトラサイクリン系などの抗生物質を利用します。

現在、注射薬+抗生物質・注射薬・内服薬があり、この辺りは受診される病院によって変わります。

ただし、今後は注射薬+抗生物質の組み合わせが一般的になることは間違いないと思います。

今はまだ梅毒による耐性菌は発見されておりませんが、いずれクラミジアや淋病などのように出てくることが予想されるからです。

さて、梅毒の症状には第一期から第四期に分けることができることは先ほど紹介しました。

どの段階の症状になっても、基本は抗生物質での治療となりますが、発見された時期によりその治療期間が非常に長くなります。

ですから、早期発見が非常に大切であり、できれば第三期の症状が出るまでには発見したい性病です。

何度も言いますが、早期の段階であれば早く完治することができます。

これを放置すると完治までに非常に時間がかかりますし、第四期まで進んでしまうと最悪の場合死に至ることがあります。

早期治療の場合、2週間~4週間程度、つまり長くても1か月ほどで完治することができます。

晩期治療の場合、8週間~12週間程度かかるとされており、下手をするとそれ以上かかることもあります。

どの性病(STD)にも言えることですが、治療中はお医者さんがいいと言うまでは必ず処方された薬は飲み続けてください。

症状が良くなったからと言って、体内にある菌が消滅したわけではありません。
あくまでも症状が軽くなっただけです。

確実に治してしまわないと後々大変なことになりますので、ご自身のためにも必ず服用を中止することはやめてください。

冒頭でも紹介しましたが、近年また梅毒に感染する方が増えていますので、安易に考えず気になる方は検査されてください。

以下のページでは、精度が高くて結果も早く分かる検査キットを紹介しています。

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